(お待たせしました!)さて今回はトロルの舌、登山編です。
前回の記事はこちらより:「トロルの舌攻略法」アクセスとホテル
トロルの舌は中級〜上級者向けのハイキングコースで知られています。往復22キロでその高低差は900メートル。数字でかかれても全く想像もできないと思いますが、とにかく簡単なコースではありません。

私は事前にいろいろ調べていたので知っていましたが、最初の1、5キロが一番急な上り坂になっており、この時点で高低差の半分ほど登って行きます。ここで息が上がらない人はいないんじゃないかな。とにかく足場の悪い石道をひたすら上へ上へ登って行くのは、膝への負担も大きく注意が必要です。この時点で足腰に異常を感じた人は、無理をせずに引き返すのが無難かも知れません。
私たちが登った日は、小雨が降ったり止んだりのお天気でぬかるみも多め。足場を選びながら登るのは精神的にも疲れるので、平坦な道に出た時にはすでに達成感すら感じました。

しかし、頂上までは10キロ以上残っています。
アップダウンはこの後もありますが、ヒュッテらしき家が見えたり、川があったりと景色を楽しみながら歩ける感じです。同じような道ばかりでなく、常に変化があり飽きないのは嬉しいですよね。
ハイシーズンだとたくさんの人が登っているし、所々に「Tマーク」があるのでそれさえ見失わないように気をつけていれば、迷うことはないと思います。ちょっと間違った道を進んでるかなぁと思ったら、そのまま前に進むのではなく、すぐに近くのTマークまで引き返しましょう。
1キロごとに看板がでているので、それを見るたびに確実に頂上に近づいてきていることを確認できます。あと残り1キロを超えてからは、すでに下山している人にもたくさん会いました。「もう少しだよ〜、頑張れ〜」というような声かけをしてくれる人もいて、期待とワクワク感はさらに膨らみます。
そしてスタートから5〜6時間でついに目的地に到着!

今まで見たこともないような絶景に思わず叫んでしまいました。世界中からこの景色を見るために人が集まるんですね。頑張った甲斐がありました。これが車で誰でも行けるような場所にあったら、こんなに感動しないのかも。
早速、舌のように飛び出ている岩の先っぽでの記念撮影を試みます。私たちは近くにいたノルウェー人のおじちゃんが、写真を撮ってあげるよ!っと言ってくれたので、カメラを預けて順番を待ちました。
そして彼に撮ってもらった写真がこちら。

横からの写真では分かりにくいかもしれませんが、岩が少し上の方向に出ているので、そこ立っている時は下が見えにくく、怖さはあまり感じなかったです。ずっと前からここで写真が撮りたかったので、念願がついにかないました。
(*危険な場所でもあるので、写真撮影をする場合は十分に気をつけて下さい。)
結構な量の雲で覆われていますが、フィヨルドも見えるし、雨もこの時は止んでくれたのでラッキー。晴天でなかったのは悔やまれますが、またいつか登りに戻る理由ができました。
思う存分写真を撮ってからは、頂上でランチタイム。周りに風を遮るものが少ないので、風が強く、汗をかいていることもあり、しばらく座っていると体が芯まで冷えて凍えるほど寒く感じました。さらに着込める防寒着があったので良かったですが、それを持ってなかったら、かなり寒かったと思います。

ここからヘリコプターなどで帰れたら最高なんですが、そんなことは到底無理なので、1時間ぐらい休憩してから下山を開始しました。登ってしまったからには、どうにかしてでも降りないと帰れません。予想はしてましたが、下りの方が体への負担が大きく大変でした。雨も降り出し、水が張った石の上は滑りやすく、気をつけないと足を踏み外しそうになることも。疲れ切った体にムチを打って一歩一歩降りて行きました。
いらないと思ってたけど、やっぱり登山用のスティックがあったら便利だったかも。
途中まではかなりいいペースで下山していたと思うのですが、ラスト2キロあたりからかなり足場が悪くなり、もうドロドロの土は滑り台のような状態。どこを歩いたらいいのか分からないほど道と言う道はなくなっていました。ここからは一切写真を撮るような余裕はなかったですね。天気が良ければ登りよりも1時間ほど早く下山できると思うのですが、私たちは行きと同じぐらいの時間がかかったと思います。
やっとの思いで下までたどり着いた時は、頂上にたどり着いた時と同じぐらいの達成感でした。
往復22キロ、約12時間かけて登ったこの1日は、一生の思い出に残ること間違いなし。

登山が好きな人や、絶景を見たい人、何か大きなことに挑戦したい人におすすめしたいスポットです。
次回の記事では、私が持って行った持ち物などを書きたいと思います。
じゅんこ さん
こんにちはayatingさん☆
待ってました^^ wow 写真のおかげで トロルの舌までの道のりの 雰囲気がよくわかります~。私も 未来に行くであろう場所なので しっかりとインプットしました。
雨に濡れた登山道や石場は ほんとうに精神的に集中力がいりますし、長時間の道ですと 膝にもきますよね。ですが すてきな一生の思い出の一つになって、素晴らしいです。私は日本の山しか 経験がありませんが、森林限界区域の標高が とても好きなので ノルウェーの登山を 思い描くと わっくわくです。
それにしても 写真のayatingさんをみると 落ちないのか~と どきどきしてしまいました。フィヨルドに 山々の風景は ぜひとも この目で見たいですわ☆
ayating
じゅんこさん、こんにちは!
頂上の岩の写真は簡単に検索できますが、それまでの道のりはなかなか写真も少ないですよね。今後登ろうと思っている方の、少しでも参考になると嬉しいです。
私たちが登ったときは悪天候で足場が悪く苦戦しましたが、その大変さも今ではとてもいい思い出です。この感動や達成感が登山にハマる要因なんでしょうね〜。
写真で見る方がなんだか危なっかしいですが、注意さえしていれば、それほど危険な場所ではないと思います。ここで見たフィヨルドは間違いなく今年1番の絶景でしたね。自信を持っておすすめできるスポットです。
non さん
本当に素晴らしい体験をされたのですね~
ちゃんと お写真も撮って頂けてよかったですね。
カメラマンのいる位置と この崖の先端とは
どの位の距離があるのでしょうか?
山での宿泊はしないので
リュックは軽くていいのですね。
ayating
nonさん
普段の生活ではなかなか味わうことのない体験でした。
写真も親切な人が声をかけてくれたので、撮ってもらえて良かったです。
私のカメラはズームレンズではないので、写真で見るような距離感がそのまま
と思ってもらえれば分かりやすいかも知れません。
歩くと1〜2分ほどで、叫ぶと声が届く距離です。
大きなテントなどを担いで登っている人にもあったので、
キャンプをして泊まる人もいるみたいです。
でも日帰りの方がリュックが軽いのでいいですよね〜
Ayako さん
こんにちは~。
まさに絶景ですね!!
写真で見ても「うわぁ」と思うのに、これを目の前にしたら言葉を失いそう。
しかし10時間登山。。。お疲れ様でした。
最初の1.5キロで難関(?)にぶち当たったら後はすごいしんどかったんだろうなぁ~。。
実は私、大学の時に登山部に入っていたんですが、夏の合宿では日本アルプスの各地を
毎日10時間くらい、約1週間歩いてました。今じゃ無理かも。。
でも頂上に登ったときの爽快感と絶景を見たときの感動、疲れが吹っ飛んじゃいますよね~。また戻ってきますが(笑)
今の私じゃトレーニングはかなり必要ですが、いつかこの絶景を見に登ってみたいです!!
この場所で写真撮りたい!!(^^)q
ayating
Ayakoさん、こんにちは!
少し雲がかかっていたのは残念でしたが、これもまた雰囲気がでて良かったかも知れません。往復10時間以上かかりましたが、この絶景が見れるなら行く価値あると思います。
ノルウェーに来るまでは登山なんて全然興味なかったですが、今なら登山部に入りたいです。日本のアルプスも綺麗なんだろうなぁ〜!
毎日10時間を1週間・・・忍耐力がつきそうですね。
しっかりとトレーニングや準備をしていった方が、心にも余裕が出て楽しめると思います。是非いつか挑戦してみて下さい♪
yukari さん
こんにちは!
詳しく書いてあるので読んでる私も一緒に登ってる気がしてきました(^^)
想像以上にハードだなー。と思いつつ、事前にある程度の道のりがわかってると諦めもついて(^^;)自分の中で計画しながら登るならなんとかなるかも??
なんて、楽観視してしまいました。が、私は登山なんて小学生以来した記憶がないのでした。
途中の景色とか眺めて感動したいですね〜。でもそんな余裕あるのかな。登るのに必死になってそう!
近所はちょっと急な坂道が多いのですが喋りながらのぼってると、「息切れしてるよ!」と呆れられるほどの運動不足なので(^^;)
やっぱりトレーニング必須ですね(^^)
ayating
yukariさん、こんにちは!
気軽に登れるような山ではないですが、事前準備(服装など)をしっかりして計画を立てて登れば、十分に可能な範囲内の山だと思います。おすすめはしませんが、スニーカーで登っている人もいたので根気さえあれば大丈夫な気もします(笑)
私もまったく登山などに興味はなかったのですが、一度この達成感を味わうとハマる人の気持ちが分かります。
登るのに必死ではありますが、途中の景色も十分に楽しめました!でもカメラを出していちいち撮るまでの余裕がある時と、ない時があったので、私の頭の中にしか残ってない景色もたくさんあります。
トレーニングなしでも登れますが、少し体力に余裕があるともっと楽しめる気がします。
いつの日か機会があれば是非♪
yukari さん
ayatingさん、こんにちは!
本当は絶景を見てみたいけど私には無理かなぁ…なんて後ろ向きな気持ちになりましたが、
いやいや、私でも行けるかも♪と思えてきました(^^)
ayatingさんの記事に詳しく書いてあるから、まあ大丈夫だよね、大自然も肌で感じたいし。
そんな山登りツアーあるといいな〜。
この先の記事も楽しみにしてますね。
また夏に行きたいけど冬のノルウェーなど北欧各国を体験してみたいです(^^)
paprica さん
こんにちわ! この記事にコメントをしたくてうずうずしてたんですよ。
なんど見ても息を呑む景色~! 実際にここに立って感じる感動って、言葉や写真では表現できないですよね。あぁ、素敵だなぁ。私は高いところが苦手なので、写真をとってもらうのも絶対にへっぴり腰になると思いますー。 変な話ですが。。。ここで事故(落下の。。。)って今までにあったのかな。。。お願いだからこういうところで今流行りの「セルフィ」を撮って落っこちたりしないでねーって思ってしまいました。
12時間ハイク。お疲れさまでした。濡れた石段はつるつるして本当に危ないから、降りるときのほうが疲れたというのもわかります。トロルの舌を達成できたら、他のハイクもできちゃいそう!って自身がつきましたよね♪
ayating
papricaさん、こんにちは!
コメントありがとうございます〜♪
素晴らしい景色であればあるほど、写真で表現できるのはほんのわずかだなぁっと感じます。特に自然の偉大さを感じるような風景は、その場にいる人しか味わえない特権ですよね。一緒に行った友達は「先っぽに座るのは無理」っと登る前は言っていましたが、いざ頂上に辿り着いた時はその感動と興奮もあり、一緒に座って写真を撮りました。
この場所はつい今年まで、一度も落下事故がないことで有名だったのですが、外国人観光客が「セルフィ」にて1人亡くなってしまったそうです。完全に不注意による事故でとても残念です。
ありがとうございます。そうですね、ここでつけた自信と経験を生かして、次の山もいつの日か制覇したいと思います♪
木田駿 さん
こんにちは
詳しい記事を読ませて頂き有難いです。
この夏にトロルトゥンガに登る者です。
一応一般的な登山靴か軽めのハイキングシューズか迷っています。
またストックもと思ってますが、夏のトロルの動画などの拝見してますと皆さんお持ちで無いようですがいかがでしたか?
後気になっているのがトロルの舌で写ってる写真ですが、少し離れた場所から撮影ですよね?
カメラを撮る場所とトロるの舌で写る人の間の距離ってどれくらい離れてるんでしょうか?
良かったらお聞き出来れば嬉しいです。
宜しくお願いします。
ayating
木田さん、こんにちは。
晴れた日ならハイキングシューズでも登れるかも知れませんが、山の天気は不安定ですし、しっかりとした登山靴をお勧めします。ストックはなくても登れますが、あれば便利なのは確かですね。
撮影場所との距離感ですが、ここに載せている写真は、28mm単焦点レンズで撮っています。歩くと2分ほどで、叫ぶと声が届く距離と言えば分かりやすいでしょうか?
参考になれば幸いです。